長月みそかの個人ブログ
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あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。

年明け早々というか年越しで仕事づけで、かなりやばいことになってますが、応援していただいた方々へ去年1年のお礼をこめて、お年始の挨拶をさせていただきます。
今年もよろしくお願いいたします。

そんなわけで文章だけで申し訳ありません。




告知をすっかりわすれていましたが、昨年末にアークライト様より発売された「たんとくおーれ」というカードゲームに関わらせていただきました。

すでにカードゲーム業界ではヒットをしている「ドミニオン」の派生ゲームというスタンスで、いわゆるトレーディングタイプではないので、1箱買えばすぐにでもゲームができるようになっている大変面白いカードゲームです。
遊び方の幅の広さで知られる「ドミニオン」をさらに進化させたゲームシステムだけでなく、バタ臭い「ドミニオン」とは違い14人の有名イラストレーターによる華やかなメイドさんイラストもセールスポイントとなっている本作ですが・・・・・

広告や商品パッケージのクレジットを見ると15人の名前があります。
先ほどメイドさんイラストのイラストレーター陣を14人と書きましたが、それよりも1人多いですね?

つまり、ひとりだけメイドさん(キャラ絵)を書いてない人がいるわけです。

それは、長月みそか。  要するに僕です・・・・・

関わらせていただく過程で、なりゆきで引き受けることになったため、僕だけキャラ絵を描いていません。

広告等で僕のクレジットを見て求められる方もいないとは言い切れないので、一応報その旨を告しておきます。

もちろんゲームは面白いですし、メイドさんを描かれている14人イラストレーター陣はアクエリアンエイジなどで知られた著名な先生方で、かなり良作だと思いますので、興味をもたれましたら是非お求め下さい。

ちなみに僕が描いたのは、「カエルとお屋敷」とか「誰もいないベッド」です。

たんとくおーれ公式サイト
http://www.arclight.co.jp/tc/
たんくおばなー


一冊分
いつもどおり、発売日よりすこし早めにフォワードの献本が届いた。
毎月芳文社から送られてくる献本には、雑誌とは別に掲載ページの切り抜きも添えてあるので、それを自分用にクリップでまとめておく。
こうして、今月分で単行本一冊分のクリップがまとまった。

連載開始から9ヶ月。
HRと比べたら半分のスパンで一冊分がたまったことになるのだが、毎月のページ数はHRの約3倍だから、この短期間にしては結構なボリュームになった。

世の先生方に比べたら全然すくないんだけどね。

よく描いたなあ・・・というのが実感。
悪く言ってしまえば見切り発車で、言葉で説明できないようなビジョンをどうカタチにしていくか手探りではじめたこの連載。
まとまった一冊文を改めて見返してみて、描きたかったものに対してぶれずに進められたんじゃないかと思う。
作品としてどういう魅力や面白さを提示したかったかを、書き手自身が言葉にできなくちゃいけないという理屈もないだろうし、同様に読者さんにとっても言葉にできなくても、そこになにかしら感じて貰えたらそれでいいのだと思う。
そういった理由から、論評する人にとっては、けなすにしてもほめるにしても面倒な作品だろう。

いいなと思ってくれる人は少なからずいると思う。
少なからず・・・じゃビジネスとしてはまずいんだろうけどね。
ビジネスとしてギリギリ成立+αくらいの人に喜んでもらえたら御の字。

きらら層だけにとどまらず、いろんな人に手にとって欲しい。
言葉にはできない、僕が伝えたかったことに周波数あわせられる人を少しでも開拓したい。

そのためにも、綺麗に表紙を飾ってあげなくては・・・

カバーデザインは宮村さんがいいなあ。
「あでい」「HR」と奇しくも宮村さんだったから、今後ずっと宮村さん指名し続けたい。

いい単行本になるといいな。

そうこうしてるうちに今日はフォワードの発売日。
楽しんでもらえることを祈りつつ期待と不安でドギマギする毎月恒例行事の日。
そんな思いを楽しみながら表紙を描くとしよう。


ご無沙汰してます
とりわけ、何も言うことがなかったりするのは相変わらずでして、実はtwitterなどという流行り物もはじめていたんですが、こちらもつぶやくことがなにもないという状態です。
リア充だとかネット充だとかいう言葉もあるようですが、twitterでつぶやくことすらないというのはすでにどちらでもないということで、それはひどく寂しい話。

いやいや、それでも漫画を描いてる間は充実しています。
構想からのトータルで割り算すると1ページ12時間平均くらいかけてることになり、それを本業の合間にというのは正直三十路後半の体にはかなり厳しいのですが、良くも悪くも自分にしか生み出せないものがカタチになっていく過程と、それを喜んでもらえることを想像している時間はとても充実しています。
ただそれをブログやtwitterで発信することは難しいので、ひたすら黙々と充実してる日々となっているわけです。

そういった理由で、今回を機に作品ごとのブログエントリーをやめようと思います。


今回発表できることに、「少女素数」の単行本化が決定したというお報せがあります。
予定通り次回分までを収録する形となり、連載は継続するので、よほどのことがないかぎり2巻は出してもらえるということになります。
発売日はまだ未定ですが、年末から単行本作業にはいるので、やはり予定どおり来春なのではないかと思います。

自身4冊目の単行本。
気づけばデビューから6年、すっかり新人とはいえなくなっているのに、やっとの4冊目。
漫画家というものを「必要とあらば作業的に漫画を制作することもできるプロフェッショナル」として考えるなら、僕は到底漫画家とはいえません。
毎回、漫画初挑戦くらいの気分で取り組むことになるくらい、方法論はまるで確立出来ていません。
ただ、それはそれでいいことなのではないかと思うこともしばしば。
方法論に頼ることなく、描きたいものにたいして常に真摯に取り組めることはむしろ良いことではないかと感じています。
まあ、もちろんプロとしては失格ですが……

そういえば、漫画を描いている知り合いに聞いたことがないからわからないんだけど、1ページに12時間もかけるのはやはり異常なんだろうか……?

イメージしたものがささっとカタチになってくれれば、もっと沢山描けて気持ちよかろうなといつも思うんだが、どうにも遅筆でもどかしい。
たかだか毎月18ページを落とすか落とさないかの瀬戸際で不眠不休という状態はそろそろ卒業したい。
やはり寝ないとクオリティがやばいしね。

読者さんにはばれてないといいんだけど、毎回意識が朦朧として絵が荒れてる部分がちらほらある。
あ、そこ、探さないように!

作画だけで言えば、「書き込みすぎなんだよ」と言われるんだけど、実際のところ書き込みで時間を食ってるわけじゃないんです。
僕の絵柄の問題なのか、世間的には「比較的絵のうまい作家」扱いされてるらしいのにも関わらず、その実本当は相当絵が下手なので、かなり頑張らないと「不自然じゃない絵」すら描けないというのが実情。
どうしても書きたくて書き込んでるところも当然多いけど、下手な絵をごまかすための書き込みという側面もかなり大きかったりするのです。

世間的には「書き込みがすごい作家=絵のうまい作家」みたいな偏見があるせいもあるんだろうけど、買いかぶられるのは大変。

そうして、ここしばらく何度か反省したことがあります。
急がば回れ。
あまりにひどい絵になってしまったコマを、修正して修正してそれでもひどくて、どんどん時間ばかりたっていったことがなんどもあったんだけれど、いっそ最初から書き直した方がはやかったかもしれないし、修正の修正よりもいい絵になったんじゃないかと思うことがありました。
こねくり回して修正しまくった絵じゃ、生きた感じがなくなってしまいます。
逆に、いくらライブ感重視とは言っても、ここはパースきるべきだったなという後悔もまた多い。
相変わらずまったくパース切らないで背景を書く悪い癖がぬけていない。


あとは、HRでも顕著だったけど、僕はやたらとくだらない設定を細かくつくる癖があるわりに、キャラ表というのを使わないため、キャラの外見がどんどん変化していく。
先日第一話を見返してちょっと驚いた。
最終話書く頃にはどうなってるんだろう?
パーツだったり、作画方法みたいな杓子定規なルールで描くよりは、その時のイマジネーションを優先したいと思ってのことだけど、あまり変わりすぎるのも問題だな……。

HRの時は、4コマということもあって「シルエットだけで誰だかわかる」ことを意識してキャラを作ったんだけど、少女素数ではそこをまるで意識してないどころか、毎回髪型すら違うヒロインという真逆の取り組み方。
それはそれで楽しくて仕方ないんだけど、そういう意味合いではグッズ化やアニメ化の話は絶対になさそう。


とりとめなく書き散らかしてたら結構な長文になったな。

最後にふと思ったこと。
今回、まだキャラの血液型までは考えてなかったんだけど、
富士夫=O型 すみれ=A型 あんず=B型
っぽい感じだから、両親は AOとBOってことになるんだろうか?
まあ、ママはB型っぽいな。

ということで、年末発売の第9話も無事脱稿済んでいますので、お楽しみいただけると幸いです。


少女素数第7話
第7話も無事にお届けできました。
今月は2ページ増ページの18ページです。
同誌の他の作品に比べると圧倒的に少ないページ数ですが、それでも綱渡りで、無事お届けできたことに今月も胸をなでおろしています。

今月は、掲載単位でいうと2ヶ月ぶりに搗栗(かちぐり)家に戻ってきましたが、まだ作中では8月下旬です。

デビュー以前からのネット上に上げる文章が内省になってしまうクセがつづいていて、先月もそういったエントリーになってしまったことで、知人から「心情がどうあれ、作家は堂々としているべきだ。自信がないのを表に出したり言い訳するべきではない。」との指摘を受けました。
たしかに、逆の立場で考えたらもっともだと反省。

さてはて、ネタバレはかくべきではないし、言い訳じみた内省も書くべきではないとなると、ブログにはなにを書くべきだろうか?

とりわけ趣味もなく、漫画家のくせにおもしろいことがまったくいえないので、こうなるとひどく困る。
他の作家さんのブログなどみていると、時間を上手に工面して趣味を謳歌していて、そういったエントリーは実に興味深くおもしろい。

自分の数少ない趣味のアメフト観戦は、今年もシーズンインしているので、仕事を調整して最低でも週に1試合はなんとか見れるようにしているんだけれど、アメフトの話をしてもマイナーすぎて・・・ね。

先日修羅場明けに、川崎の工場地帯見学ツアーというのに誘われて行ってきました。
デビュー前によくつるんでいた絵描きの友人にも数年ぶりに会えました。
ツアーは面白く、スチームパンクの世界さながらの工場群にときめきながらも、友人と顔をつき合わせて「かっこいいけど描きたくはないわな・・・・」と苦笑い。
ただ、少女素数では舞台が舞台なので、描く必然性がでてくるかもしれない。

このまま順調に行けば、年内に単行本一冊分の原稿がたまって、来春には1巻がでることになります。
とりわけイチオシされているわけでもない無名作家の作品なので、人気がなければ当然打ち切りになって単行本にならないということもありえるので、せめて想定しているエピソードが収めきれるだけは続けられるよう、今後も頑張って行きたいと思います。

毎月の繰言になりますが、今月も楽しんでいただければ幸いです。


少女素数第6話
無事に落稿することなく第6話も掲載され、お届けすることができました。

しかし今回またフィニッシュ最短記録を更新してしまった。
記録といえば聞こえはいいけれども、実に不名誉でかつ口惜しい。
つまりは大幅にネームがおしてしまい作画にかける時間がなかったのだ。
シルバーウィーク進行であったことを考慮しても反省すべき事柄。
いつもよりも荒いフィニッシュワークについては単行本で修正したい。

とにかくいろいろ悩みすぎた。
この半年の間に、知人や読者、さまざまなところからメール等で「少女素数」への意見をいただくことになり、その内容は共感・感銘といった賞賛から、手厳しい意見にいたるまでさまざま。
賞賛である部分については今後も頑張って生かして行きたいが、問題は後者。

どれもそれぞれ一読者としての意見である以上、どんな意見であっても的外れであるわけはなく、当然見過ごすわけにはいかないし、すべて自分の力不足を痛感するに十分な内容であった。

いくつかの手厳しい意見に共通した内容として「自己満足で終わってるのではないか?」というものがあった。
自己満足で終わっているようにしか見えないのであれば、それは間違いなく自分の力不足。

しかし、自己満足であることは否定しない。
ただ、描くことに自己満足をしているというわけでもない。
自分自信が読んでよろこべないものを描いてどうするという信念に従ってるということなので、自己満足であることに対しては実はさほど後ろめたさは持っていない。
それでも、それで終わってしまっているようにしか見えないのであれば、これは由々しき問題だ。

賞賛してくれるひとがいる以上、僕が何を読みたいとおもって、何を伝えたいと思ったかは感じ取れてもらえているということになるが、それが共感をもってくれたごく一部の読者でしかないというのもまた事実。

当然、商業誌である以上、よりおおくの人に伝えるべきが伝わらなくてはならない。

そういった忸怩たる思いを抱てネームにとりかかることは多かったし、回を追うごとにその思いはいやましてきたが、そうやって考えに考えてこねくりまわしたネームは、まとまってこそいれど毎回ひどくつまらないのだ。

少なくとも僕にとっては。

そのままではとてもじゃないが外には出せないから、なるべくそういったことを頭から除外して、心底楽しんで描こうと仕切りなおしている。

僕にとって面白いと思えるなにかと、より多くの読者さんにとって読めるわかりやすさ。
これを両立できるような力を身につけなくてはならない。

もちろん、これから力をつけようなど、商業作家としては泥縄にもほどがあるのだが……
「考えているうちは すべて名作」なんていう力のない作家を皮肉るフレーズどおりになってしまうのは、ひどく悔しい。
心の中の名作の予感を、現実に変えてこそ作家であろう。
そうありたいと切に思う。

商業作家としての大前提の責務に、だれにでも読めるわかりやすい面白さの提供というのがある。
そしてさらに「自分が面白いと思えないものを出さない」ということも作家としての誠意だとおもう。
僕としては、前者をなしえていない今の力不足は恥じるとしても、後者についてはまるで恥じていない。

今までに一度として、自分で面白いと思えないものをだしたことがないというのが僕の誇りである。

だから、第6話の今回も今までどおり、もっとよい描き方はあったかもしれないが、僕としてはとてもおもしろいつもりなのだ。

ファンレター・批判、どっちも僕の糧で、とても感謝している。
少女素数を心待ちにしてる人はもっと喜ばせたいし、お気に入りの雑誌にどこが面白いのかわからない作品が載っていることに苛立ちを覚えている人にも、楽しい時間を提供できるようになりたい。
そのためにもっと頑張りたい。

さて、内省的な話はこれくらいにしておいて閑話休題。

第6話の今回、雑誌の発売日は9月下旬ですが、エピソードとしては第5話の数日後でまだお盆すぎです。
第3話で軽く触れていましたが、ワンフェスが終わってひと段落の富士夫はあんずと母方の叔母姉妹の家をはしご、ママとすみれは実家に行っています。
さすがに父方方面の里帰りは難しい様子です。
そして福生という地名がでてくることからも、今回の少女素数は関東が舞台になっていますが、脱稿してから知った事実として、関西では「あんず飴」ってマイナーなんですね?

HRとは違い、これからは掲載月とエピソードの季節はずれ込んでいく予定になっています。
そうじゃないとエピソードの展開が速くなりすぎてしまうので……


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