HR完結巻である2巻では、できるかぎり思いのたけを詰め込もうとしましたが、それでもわざわざ単行本で語ることもないな・・・という裏話なんかもちょろちょろありました。
一気に全部思い出すことはできないけど、次の作品を発表できるまでのブランクもあるので、そんな話もすこししてみようと思います。
ささやかすぎて誰も気づかないだろう演出や、どーでもいい裏設定についてと本筋とは無関係ですので、そういった楽屋裏が好きではない人や、自分で見つけたいという方はスルーしてください。
■修学旅行の扉絵
あまり気づかれませんでしたが、修学旅行の扉絵で橋の上のシーンは、芳文社の本社ビルの真裏です。水道橋駅から東京ドームに行くときに見ることができますので、そのあたりにお越しの際は確認してみてください。
■都電荒川線
第一巻のカバー巻き返しの荒川線電停は、藤村が撮った写真です。
そのため若干視点が高くなっています。ということで、手前にほんのすこし写りこんだ背中は島崎なんですね。
■ハナのあしながおじさん。
ハナを服を買い与えていた謎のあしながおじさんが、じわじわハナに興味を失っていく様子がハナの私服の変遷でほんのすこしだけ伺えます。
■地名、人名のこと
人名は文豪や詩人、地名は車・バイク、玩具メーカーが元ネタになってるのは、気づいた人が多かったと思いますが、HRで初登場の名称でも全てがそうではありませんでした。
なので主な舞台となった「秋浦高校」と「穂村高校」もそういった例外だったんじゃないかと思われてましたけど、実は・・・、秋浦=アキュラ 穂村=フォーミュラー が語源でした。
非常にわかりづらいですね。
■受験前夜の素子
その長さのバスタオルを持ち上げてはいけないと、後になって気づきました。
■素子がやってたゲーム
あえて時代背景とか設定しないで、現在でも過去でもないいつかとしていたわりに、中2の夏休みに素子が遊んでいたのは思い切りPS2コントローラーでしたし、やってたのは「塊魂」。
■3人目の北原
第一話で、2-Fに3人の北原がいるという話がありましたが、3人目は一度も登場していません。
中学時代ちょくちょく顔を出していたメガネ君が、もう一人の北原です。
ちなみに、苗字で呼ばれてたのは主人公の愁一だけで、他は下の名前で呼ばれていたようです。
逆に、1年の頃「シマ」と呼ばれていた島崎は、あだなのかぶるクラスメイトが居たために島崎と呼ばれるようになりました。
■出題ミス
素子が作成した朝のミニテスト。連立方程式なんだけど整数解がでません。
これは作者の僕自身が普通に間違えたのですが(数学弱いもので・・・)、素子らしいということもあり、あえて単行本化の際に修正しませんでした。
正しくは−2x+4y=14 6x+4y=38ですね。
■DEKOUSA
作中のファッションブランド。修学旅行のホテル内で島崎が着ているTシャツがそれです。
その数ヶ月前のアイススケートの際に千夜も同一ブランドのパーカーを着ているのですが、これは印刷にほとんど出なかったので気づきようもないですね。
■「通りかかったのは偶然だぜ」
お祭りの日、偶然通りがかったと主張する北原ですが、どこへいくつもりだったのかは謎。
千夜の家は、北原の家からだとわざわざ選ばないと通らない道にあります。(地図参照)
■キャンプ場
2巻の扉にある渓流は、千夜のおじいちゃんの家のそば。
市外の渓谷にあるこのキャンプ場に3人で遊びに来たおりの光景です。
おじいちゃんは母方の祖父のため、あまりしょっちゅう来るわけではない模様。
■英語の教科書
素子がマーカーで塗りつぶしちゃった英語の教科書。あのページにあった文章は「スターウォーズ」の冒頭の有名なフレーズでしたが、印刷つぶれとマーカーの量のため確認することは不可能です。
■手書きの表札
高校入学以降の北原家の表札は、いびつな手書きで貼り方も曲がっています。
これは北原が自分で作ったからなんですね。
■部活の勧誘
勧誘スタンドの4コマ研の部員がしゃべってる台詞が意味不明です。
それもそのはず、勘違いで間違っているのです。
彼は「雅さんちの戦闘事情」のアングルボザの元ネタを17使徒だと思っていたらしいですが、そもそも彼女はHAMYUで数えたとしても17番目じゃなかったんですよね。
実はこれも上記ミニテストと同様、僕の勘違いでしたが、そのイタさはあえてそのままにしようと修正はいれませんでした。
ちなみに、4コマ研の勧誘看板がゆのっちだったり、千夜の部屋に月子ちゃん人形がおいてあったり、火星ロボの映画ポスターがデパートのエスカレーターに貼ってあったりなど、caratオマージュもこっそりやってました。
■ハナの精神分析スタンド
オマージュというかリスペクト。
元ネタはスヌーピーで有名な故チャールズ・シュルツ氏の「Peanuts」からルーシーの精神分析スタンドです。4コマ漫画を描くという話が来たときに、自分にとっての4コマといえば「小さな恋の物語」か「Peanuts」だったので、ときおりオチにシニカルなネタを使っていたのも、甘ったるいラブストーリー展開もこの2作へのリスペクトとオマージュだったんだろうなと思います。
■ユニフォームの背番号
ハナが冷やかしに北原の背番号に78(ちや)を選ぶと、それに気づいた藤村が自ら87(はな)を選んだというエピソードが割愛されました。結果、藤村は背の高さを買われてレシーバーになったため、背番号ルールにも適合しました。
■島崎の告白した場所
島崎が告白して素子たちが覗いていた場所。日ごろあまり見かけない場所でしたが、いつもの築田橋の対岸、田宮駅側の土手の裏です。2巻のカバー下地図でいうと橋の右下あたりになります。
■修正作業と修正漏れ
1巻、2巻ともに単行本収録時にかなり修正しています。
書き損じや設定ミスなどの修正が主で、デッサン狂いの修正などはやりはじめるとキリがないのでほどほどにとどめました。
しかし、設定ミスの修正は、行き届かなかったものもあります。
一番大きかったのは、マラソン大会の時のジャージの白線。本来2本なのですが、この回だけ3本あります。
今だから語りますが、実は一度、全コマ直したのです。しかしその直後、単行本作業の締め切り寸前にHDDクラッシュの憂き目にあい、その前後のどたばたもあって3本のままの原稿で印刷にならざるを得なかったという経緯があります。
他にも設定ミスは何箇所かに見受けられますが、そこはご愛嬌と・・・あえて探さないでください・・・。
世界観への愛は人一倍のつもりでも、なかなか・・・ね・・・。
さて、細かい楽屋裏をあげ始めるときりがないので、今回はこれくらいに・・・